土間・ファミリークローゼット・パントリー
― 暮らしを変える空間の使い方とアイデア ―
注文住宅やリノベーションで注目されているのが、「土間」「ファミリークローゼット」「パントリー」といった空間の活用。これらは単なる収納や通路ではなく、暮らし方に直結する“機能空間”です。上手に取り入れることで、家事の効率化、生活の快適性、そして空間の美しさを大きく引き上げてくれます。
使いこなし術を、事例や間取りの工夫とともに詳しく紹介します。
1. 土間(どま)|暮らしに「余白」と「つながり」を生む空間
● 土間とは?
土間とは、かつての日本家屋に多く見られた、屋外と屋内をつなぐ“中間領域”のこと。最近では、玄関土間に限らず、広い土間スペースを設ける住宅が増えてきました。
● 土間の主な活用法
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玄関収納+多目的スペース
靴やベビーカー、アウトドア用品、ゴルフバッグ、自転車などをそのまま置ける便利なスペース。雨に濡れた荷物の一時置き場にも最適です。
タテルナラでは、玄関ポーチに広い土間を設けることが多いです。現実的に、ベビーカーや自転車を置く人が多いです。 -
趣味の場として
キャンプ用品の手入れ、自転車の整備、DIY、観葉植物の植え替え、アトリエや陶芸の作業台としても使えます。 -
室内と外との“クッション”空間
室内に土を持ち込まず、庭と室内の切り替えにもなります。子どもの泥遊び後のケアや、ペットの足拭きにも◎。 -
在宅ワークや店舗利用にも
土間と玄関をつなげたワークスペースや、小規模なサロン・アトリエ的使い方も人気です。来客と生活空間を分けやすくなります。
● 土間活用のポイント
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床材に注意:モルタル、タイル、洗い出し仕上げなど、水や汚れに強い素材を選ぶと長持ちします。
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気密・断熱とのバランス:広すぎる土間は断熱に影響するため、引戸や建具で仕切れると便利。
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照明と換気も重要:湿気がこもらないよう換気窓や換気扇の設置を。
2. ファミリークローゼット|家族全員の衣類を一箇所に
● ファミリークローゼットとは?
家族全員の衣類や持ち物をまとめて収納できる大型クローゼットのこと。個室ごとに収納を設けるのではなく、1か所に集約することで家事効率が格段にアップします。
● ファミリークローゼットのメリット
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家事動線がシンプルに
洗濯→干す→たたむ→しまう、の一連の流れが1か所で完結。洗濯動線を短くし、収納の手間を減らせます。 -
子どもも自分で出し入れしやすい
低い位置にハンガーパイプや棚を設置すれば、子どもが自分で服を選び、しまう習慣が身につきます。 -
季節ごとの入れ替えがラクに
家族全員分の衣類が見渡せることで、衣替えや不要な衣類の見直しがしやすくなります。 -
衣類以外の収納も可能
カバン、ランドセル、帽子、スーツケース、学校用品、クリーニング待ちの服など、多様な物の“定位置”に。
● 配置・動線の工夫
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洗面室やランドリールームの近くに設置すると、洗濯と収納の一体化が可能。
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玄関からの動線に設けると、帰宅後のコートやカバンの片付けにも便利。
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回遊動線を作ることで、家族が混雑せず使いやすい設計に。
● 収納計画のポイント
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収納は「掛ける」と「畳む」のバランスを考える。
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ハンガーパイプの高さや棚の可動式レイアウトも検討。特に上着類はハンガーパイプを上下2段に設けると同じスペースでも
2倍の収納が出来ます。 -
誰がどこを使うか“ゾーン分け”することで、迷わず使える空間に。
3. パントリー|食品庫から暮らしのストック基地へ
● パントリーとは?
食品や日用品のストック、調理器具などを収納する専用スペース。キッチンの隣に設けることが多く、最近は「隠す収納」としても人気があります。
● パントリーの活用法
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食材・飲料のストック
常温保存の缶詰や乾物、飲料水、調味料、レトルト食品を一括管理できます。買い忘れや買いすぎを防止。 -
非常時備蓄の場所にも
ローリングストックの考え方で、防災グッズや非常食の保管にも活用できます。 -
家電の収納+作業台
炊飯器やトースター、ミキサーなどをパントリー内に収め、コンセント付きカウンターを設ければ“隠れ調理室”にもなります。 -
掃除用品・日用品もまとめて
洗剤、ティッシュ、トイレットペーパー、ラップやアルミホイルなどをストック。玄関近くの収納と分けて考えると便利。
● パントリーの設計アイデア
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オープン型とクローズ型
扉付きにすると隠せる一方で、開け閉めの手間も。生活スタイルに応じて選びましょう。 -
棚の奥行きと高さ
奥行きが深すぎると使いにくいため、30〜40cm程度がベスト。上部は可動棚で季節家電などを収納。
重いものは下段いたり、細かいものは、BOXに入れて収納が便利です。 -
冷蔵庫・ゴミ箱の近くに配置
キッチン作業動線に合わせて配置すれば、使いやすさが格段にアップ。
4. 3空間の組み合わせで暮らしが変わる!
これら3つの空間は、単体でも非常に便利ですが、**“つなげて考える”**ことでさらなる快適性が生まれます。
例1:玄関土間 → ファミリークローゼット → 洗面室・浴室
帰宅後の動線がスムーズに。外で着た服や荷物をすぐ片付け、手洗いや入浴へと自然に流れます。
例2:キッチン → パントリー → 勝手口 or 土間
買い物から帰宅後、荷物を一時置き→収納→片付けまでがスムーズ。まとめ買い派におすすめです。
例3:ランドリールーム → ファミリークローゼット
洗濯・干す・たたむ・しまうが“徒歩数歩”で完結。時短家事の代表例です。
5. 注意点と失敗しないためのコツ
土間の注意点
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寒さや湿気に注意。タテルナラでは土間コンクリートの下には、必ず断熱材を入れます。そうすることで足元からの冷えも無く快適に過ごす事が出来ます。
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無理に広くとりすぎると、リビングが狭くなることも。家全体の広さなどバランスを考えて決めることが大切です。
ファミリークローゼットの注意点
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「誰が何をどこにしまうか」が曖昧だと、逆に散らかる原因に。
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換気が悪いとニオイや湿気がこもるため、通気性にも配慮を。
パントリーの注意点
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棚の奥行きを広げすぎると、奥の物が取りづらくなる。
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必要以上に広くとると、他のスペースを圧迫する可能性も。
まとめ
土間・ファミリークローゼット・パントリーは、それぞれが家事や生活の効率を高める強力なサポーター。重要なのは、「間取り全体の動線の中でどう機能させるか」を意識することです。
見た目のかっこよさだけでなく、“使いこなすことで日々が軽くなる”。そんな空間設計こそが、これからの住まいに求められる真の価値といえるでしょう。
建てる前から性能値を約束。
「高性能」と「デザイン」の両輪を成す家づくり
気候変動が進む現代社会において、住宅の性能はますます重要になっています
冬の寒さも気になりますが、夏の暑さは地球沸騰時代の今日
家で亡くなる人も増えてきています
夏は熱中症、冬はヒートショックなど、性能の低い家は危険です
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高性能な住宅は、熱中症やヒートショックなどのリスクを軽減し、家族の健康と安全を守ります
建てる前から性能値を約束します
私たちは、建築前から性能値を厳格に管理し
お客様に安心の住まいを提供します
断熱等級6(HEAT20のG2基準)の数値を約束
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全棟気密測定実施により、気密C値0.5以下、断熱UA値0.46以下の高性能をお約束します
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基礎断熱ではなく、床暖熱を基本とし、気密シート、気密テープ、バリアBOX等、
その他色々なツールと丁寧な施工で、目標とする気密の数値を確保しています
気密測定は、建物の気密性を評価するプロセスです。建物内外の気圧差を利用し、空気漏れる量を測定し数値化します。正確な気密性はエネルギー効率を向上させ、断熱効果を最適化します。また、結露やカビの発生を防ぎ、快適な居住環境を提供し耐久性と快適性を保ち、エネルギー費用を削減します。 |
外部に抜けるダクト配管まわりはドームパッキンでしっかり気密をとり、さらに壁の気密シートに気密テープで止める |
コンセントはバリアBOXの中に入れ、BOXと気密シートをしっかりとめる。これで、コンセント自体は部屋内側になる |
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