石澤 眞知子 石澤 眞知子

土地選びで重視する3つの条件

公開日:2025/09/17(水) 更新日:2025/09/16(火) 家づくりのこと

土地選びで迷ったら。私が重視する“3つの条件”


はじめに:建てる前に“土地”で成功が決まる?

「まずは土地を決めないと」と焦る方も多いですが、実はここが家づくりの“最初の落とし穴”になりやすいポイントです。
私は、20年以上にわたり現場監督・設計・営業としてさまざまな家づくりに関わってきましたが、
**「最初の土地選びで8割が決まる」**と言っても過言ではないほど、重要な工程だと考えています。

今回は、多棟の家づくりにかかわってきた者として、土地選びで迷ったときに“これだけは外せない”と考えている3つの条件をお伝えします。


条件①:設計の自由度を高める「形と高低差」

最初にチェックしたいのは、土地の形状高低差です。

たとえば「南向きの整形地」が理想とされますが、それだけでは不十分。
実際にプランを描きやすいかどうかは、「道路との関係性」「隣地との段差」「既存の擁壁の有無」などによって大きく左右されます。

▼ 私が重視するポイント:

  • 周辺の建物と比べて地盤が極端に低くないか(排水や湿気対策に費用がかかる)

  • 土地の奥行き・間口に対して、どれだけ有効面積があるか

  • 敷地内の高低差が少なく、基礎工事に余計なコストがかからないか

特に、高低差がある土地は設計次第で魅力にもなりますが、
擁壁深基礎造成費に予想外のコストが発生する場合があります。

 

条件②:光と風が活きる「周辺環境」

どんなに広くて安い土地でも、家の中に陽が入らなければ快適な暮らしはできません。
逆に、少しコンパクトな土地でも、南側が抜けていれば驚くほど明るく心地よい空間になります。

▼私が注目する視点:

  • 南側に隣家が密接していないか(=日射の入り方に影響)

  • 北側に道路がある場合でも、中庭や吹き抜けで光を取り込めるか

  • 近隣の建物高さや将来的な建替えのリスク(マンションなどが建つ可能性)

また、風の通り道や周囲の騒音・においなども見逃せません。
ごみ集積所や飲食店、交通量の多い道路の位置も重要です。

 


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