石澤 眞知子 石澤 眞知子

建ててからでは遅い!高気密、高断熱住宅で見逃せない「建築中のチェックポイント5選」

公開日:2025/08/07(木) 更新日:2025/08/05(火) 家づくりのこと

建ててからでは遅い!高気密・高断熱住宅で見逃せない「建築中のチェックポイント5選」

こんにちは、タテルナラの現場監督です。

30代・40代の子育て世代の方々に「家づくりってどこを見ればいいの?」とよくご質問をいただきます。特に最近では、高気密・高断熱住宅に興味を持ち始めた方が増えてきており、「住宅性能の良し悪しって、どこで見分けたらいいの?」という声を多く耳にします。

実は、家の性能は完成してからでは見えにくくなる部分にこそ表れるもの。
だからこそ、建築中の現場こそが“本当の家づくりの質”を見極めるチャンスです。

この記事では、家づくり初心者でもわかるように、**現場監督の視点で「建築中に見るべき5つのチェックポイント」**を解説します。


なぜ“建築中の見学”が大事なのか?

住宅展示場や完成見学会では、キレイに仕上がった空間を体感できます。けれど、実際に家族が何十年と暮らしていく家の“中身”――つまり断熱材の施工状況や気密処理の丁寧さ、構造の安全性など――は完成後にはほとんど見えなくなってしまいます。

高気密・高断熱住宅は、「ただ断熱材を入れれば良い」「気密テープを貼れば大丈夫」という単純なものではなく、施工精度と職人の意識が性能に直結します。

建ててから「寒い」「音が漏れる」「光熱費が思ったより高い」と後悔しないために、建築中の現場をしっかり見ておくことが大切です。


現場監督が教える「建築中に見るべき5つのチェックポイント」

1. 断熱材の施工状況

高断熱住宅の心臓部ともいえる断熱材。どれだけ高性能な材料を使っていても、すき間があれば意味がありません。

チェックポイント:

  • 断熱材が柱の間にびっしりと隙間なく入っているか?

  • 配線・配管まわりにも丁寧に施工されているか?

  • 床・壁・天井に断熱の切れ目がないか?

断熱材には種類がありますが、当社では環境にも配慮したセルロースファイバーや吹付ウレタン断熱など、施工性と性能を兼ね備えた素材を選定しています。


2. 気密処理の丁寧さ

断熱とセットで重要なのが「気密」です。すき間風を防ぎ、快適な室温を保ち、省エネ性能にも大きく影響します。

チェックポイント:

  • 窓まわり、コンセント部分に気密テープや気密パッキンがしっかり施工されているか?

  • 天井と壁の取り合い、床と壁の取り合いに隙間がないか

  • ダクトや配線の貫通部にすき間がないか

タテルナラでは、C値0.5以下をお約束している為、中間時にC値(気密性能)を測定して、お客様にも数値でお伝えしています。


3. 構造の美しさと安全性

子育て世代の多くが心配する「地震への備え」。これは基礎や構造材の太さ・組み方・金物の使い方にかかっています。

チェックポイント:

  • 柱や梁がまっすぐ取り付けられているか?

  • 接合部の金物がきちんと使われているか?

  • 木材が割れていたり、反っていないか?

「構造なんて専門家じゃないと分からない」と思われるかもしれませんが、現場の雰囲気や整い方を見るだけでも、施工の丁寧さが伝わってくるものです。


4. 現場の整理整頓

実はこれ、見落としがちな大事なポイントです。現場がきれいな会社は、職人の意識や管理体制も整っている証拠です。

チェックポイント:

  • 材料や工具がきちんと整理されているか?

  • ゴミが適切に分別されているか?

  • 足場が安全に確保されているか?

現場が乱れている会社は、どこかで施工精度にも影響が出ていることが多くあります。


5. 設備・配管・配線の取り回し

高気密・高断熱住宅では、換気設備や配管の計画も非常に重要です。間違った位置にダクトを通してしまうと、せっかくの断熱が台無しになることも。

チェックポイント:

  • 換気ダクトが断熱層の外を通っていないか?

  • 給排水管が不自然な経路をとっていないか?

  • コンセント・照明スイッチの配置が使いやすいか?

施工中であれば、図面では見えない実際の取り回しを自分の目で確認することができます。

見学のコツ:何を持っていく?どう見ればいい?

現場を見学するときは、ぜひ以下のものを持参してください:

  • 簡単なチェックリスト(上記5項目を印刷してもOK)

  • スマホ(写真・メモを取るのに便利)

  • 質問リスト(事前に気になることをまとめておく)

そして何より、「これは聞いていいのかな?」と遠慮せず、現場監督にどんどん質問してください。
タテルナラでは、現場見学時に現場監督が直接ご案内し、素材や施工のことを分かりやすくご説明します。


家の“本当の性能”は、建築中に見える

「いい家だったと思ったけど、冬は寒いし夏は暑い」
「新築なのに結露が出る」
そんな後悔をしないために、建てる前に“現場を見る”という行動がとても大切です。

高気密・高断熱住宅は、見えないところの施工品質が命
そしてそれを確認できるのが、建築中の今だけです。


ご案内|構造見学会、随時開催中で

タテルナラでは、家づくりをご検討中の方に向けて、建築中の構造見学会を随時開催しています。

✔ 奈良県で高気密・高断熱住宅を建てたい
✔ 性能もデザインも妥協したくない
✔ 子どもと健康に暮らせる家を建てたい

そんな方は、ぜひ建築途中の現場を“自分の目で”見に来てください。
わたしたちが、ご案内します。