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「現場でしか分からない!高気密・高断熱住宅を選ぶ人が見ておくべき施工の真実」

公開日:2025/06/19(木) 更新日:2025/06/19(木) 家づくりのこと

こんにちは。奈良県で高気密・高断熱住宅を手がけるタテルナラの現場監督の福井です。

最近、30代・40代の子育て世代のお客様からよくこんな声をいただきます。

「完成見学会には行ったけれど、実際にどうやって建てられているのか気になって…」
「本当に気密性や断熱性が高い家なのか、自分の目で見て確かめたい」
「子どもの健康のためにも、ちゃんとした家を選びたいんです」

こうした「見えない部分」への関心は、家づくりにおいてとても大切な視点です。
なぜなら、高気密・高断熱といった“住宅性能”の真価は、建築中の工程にこそ表れるからです。

今回は、現場監督の視点から、「現場見学の際にどこを見ればいいのか?」という疑問にお答えします。
見学の際にチェックすべき5つの重要ポイントを、現場写真や実例を交えながら解説していきます。


なぜ「建築中の見学」が重要なのか?

完成した住宅は、美しく整えられています。照明も家具も配置されていて「ステキ!」と感じるのは自然なことです。
しかし、高気密・高断熱住宅において本当に大事なのは「見えなくなる部分」の施工品質です。

たとえば…

  • 断熱材がきちんと隙間なく施工されているか?

  • 気密処理は細部まで丁寧にされているか?

  • 構造躯体に無理や不備はないか?

これらは完成してからでは分かりません。
だからこそ、建築中の現場こそ“本当の家の実力”が見える場所なのです。


現場監督が教える「建築中に見ておきたい5つのチェックポイント」

① 断熱材の施工状況

高断熱住宅の肝となる「断熱材」。
ここが雑だと、せっかくの高性能住宅も本来の力を発揮できません。

チェックのポイント:

  • 隙間なくびっしり詰められているか?

  • 配線や配管周りも丁寧に処理されているか?

  • 天井や床にも施工漏れがないか?

特に**気流止め(きりゅうどめ)**という概念が重要で、床下からの空気が壁の中に回り込まないようにする工夫も見てください。


② 気密処理のレベル

「高気密住宅」という言葉、最近はよく聞きますが、その施工精度には大きな差があります。

チェックのポイント:

  • 窓やコンセント周りの気密テープがしっかり貼られているか?

  • 天井の配線穴まわりに隙間がないか?

  • 床と壁の取り合い部分がしっかり気密されているか?

当社では、**中間気密測定(C値測定)**を実施しており、0.5㎠/㎡以下の性能を確保しています。
現場見学時にその数値を実際に確認できることもあります。


③ 構造材の太さ・施工の丁寧さ

家の“骨組み”とも言える構造部分。ここは耐震性や長寿命住宅にとってとても大切な要素です。

チェックのポイント:

  • 柱や梁が真っ直ぐに施工されているか?

  • 金物(接合部品)が正しく取り付けられているか?

  • 木材が反っていたり、割れていないか?

特に奈良は台風や地震など自然災害もある地域。構造体の質と施工精度は見逃せません。

タテルナラでは、構造見学会を実施しており、実際の現場でこれらを見ていただける機会をつくっています。


④ 現場の整理整頓・職人の仕事ぶり

意外かもしれませんが、現場の美しさ=施工品質のバロメーターです。

チェックのポイント:

  • 現場が整理整頓されているか?

  • ゴミや材料がきれいに分別されているか?

  • 作業している職人さんが丁寧に説明してくれるか?

「現場は人を映す鏡」と言われるほど、職人の意識が見えるポイントです。
信頼できる施工会社かどうかを見極める大切なヒントになります。


⑤ 換気・配管・電気まわりの計画

最後に見逃せないのが換気・配管・配線といったインフラ系。
家族の健康にも関わる部分なので要チェックです。

チェックのポイント:

  • 第一種換気などの換気方式はどこにダクトが通っているか?

  • 給排水管の位置に無理がないか?(音や詰まりのリスク)

  • コンセントやスイッチの位置が使いやすく配慮されているか?

図面だけでは分からない「実際の取り回し」が現場で見えるのが、このタイミングです。


見学の際に持っていくとよいもの

  • チェックリスト(上記5項目)

  • メモ帳またはスマホ(写真・動画OKな場合)

  • 気になる部分を質問する勇気(現場監督に直接聞くのが◎)

タテルナラでは、建築中の現場にお客様をご案内する機会を積極的に設けています。
「見学してよかった!」とお声をいただく理由は、現場監督が直接ご案内し、構造の仕組みや素材の選び方を丁寧に説明するからです。


子育て世代の方へ:今だからこそ“見える安心”を

お子さまの健康、日々の快適性、光熱費の削減――
どれも“高性能な住まい”だからこそ実現できるメリットです。

でも、その性能がきちんと確保されているかどうかは、やっぱり「現場を見て判断」するのが一番安心。

忙しい毎日の中でも、大切な住まいのことだからこそ、ぜひ一度「建築中の家」を見に来てください。


まとめ|家の本質は「見えないところ」に宿る

完成後の美しさも大切ですが、本当に安心して長く暮らせる家をつくるためには、建築中の工程を見ることが最も重要です。

今回ご紹介した5つのチェックポイントを意識することで、
「この会社になら任せられる」
という確信が得られるはずです。

家づくりをお考えの方は、ぜひ“現場のリアル”を見に来てください。
現場監督が、わかりやすく、ていねいにご案内します。


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