石澤 眞知子 石澤 眞知子

経年で味わいが増す素材と、長く暮らす楽しみ

公開日:2025/11/14(金) 更新日:2025/11/08(土) 家づくりのこと

経年で味わいが増す素材と、長く暮らす楽しみ

——時間がつくる“本当の価値”を住まいに。

家を建てるとき、多くの方が気にするのは「今」どう見えるか、どう感じるか。
けれど、タテルナラが大切にしているのは「10年後」「20年後」、そして「その先も好きでいられる家」です。

見た目がきれいなだけの新築は、年数が経つごとに“劣化”していきます。
けれど、本当に良い素材で建てた家は、“経年劣化”ではなく“経年美化”していく。
——それが、私たちが目指す住まいです。


木の家は、時間とともに深まる

たとえば、吉野杉の床。
貼りたての頃は明るい色をしていて、木の香りが家中に広がります。
年月を重ねるうちに、家族の暮らしの跡が少しずつ刻まれ、色味が深く、艶やかに変化していく。
小さな傷やへこみさえも、「思い出」として味になるのが天然木の魅力です。

タテルナラでは、奈良の気候に合った“赤身の吉野杉”をよく使います。
湿度に強く、反りや割れが起きにくい。
また、空気を多く含む木材は断熱性能にも優れ、冬の足元の冷えをやわらげてくれるのです。
機能的でありながら、見た目にもやさしい。
これこそ「高性能×自然素材」の真のバランスだと感じています。


焼杉の外壁──風雨に耐えて美しくなる壁

外壁材に「焼杉(やきすぎ)」を選ぶお客様も増えています。
焼くことで表面を炭化させた杉板は、紫外線や雨に強く、防虫性にも優れた素材。
初めは真っ黒に見える焼杉ですが、年を経るごとに色がグレーへと変わり、
まるでヨーロッパの石壁のような渋みを帯びていきます。

「色あせる」のではなく、「落ち着いていく」。
その変化こそが味わいであり、焼杉の最大の魅力です。
人工的な塗装では決して再現できない、自然素材だけが持つ“風合いの時間軸”。
それは、歳月を経てこそ見える“家の表情”なのです。


土佐和紙や珪藻土──呼吸する内装

室内の仕上げには、ビニールクロスではなく「土佐和紙」や「珪藻土」を採用することもあります。
これらの素材は、見た目の柔らかさだけでなく、“呼吸する壁”として湿度を整える役割を持ちます。
冬の乾燥、梅雨の湿気。どちらの季節も、自然素材の壁がやさしく空気を整えてくれる。

そして、長く暮らすうちに少しずつ焼けたり、色が落ち着いたりすることで、
住まい全体が「深み」を帯びていく。
同じ家なのに、年々表情が変わる——そんな変化を楽しめるのが、自然素材の家の醍醐味です。


経年美化を支える“性能”の裏側

「自然素材の家=性能が低い」と思われがちですが、タテルナラでは真逆の考え方です。
どんなに良い素材を使っても、断熱・気密が甘ければ家の寿命は短くなります。
湿気が壁内に入り込めば、木材は腐り、仕上げ材も劣化が早まるからです。

だからこそ、私たちは「高気密・高断熱・高耐久」を基本性能として当たり前に備えます。
例えば、断熱等級6〜7(UA値0.46以下)を目指し、
外皮性能を数値で“見える化”した上で、
調湿気密シートや高性能サッシを適材適所に施工しています。

経年美化の前提には、「家を健康に保つ環境」がある。
素材の魅力を長く引き出すためには、性能という土台が欠かせないのです。


■ 「変わらない良さ」ではなく、「変わっていく美しさ」

人工素材のメリットは、“変わらない”こと。
けれど、人も、街も、自然も変わっていく。
住まいだけが“変わらない”のは、むしろ不自然ではないでしょうか。

木が少しずつ色づき、壁がやわらかくなり、
季節ごとに光の入り方や風の抜け方が変わる。
その中で、暮らしが馴染み、家族の時間が積み重なっていく。
——これが、タテルナラの考える「長く暮らす楽しみ」です。

“完成した瞬間がいちばん美しい家”ではなく、
“年月とともに美しくなる家”。
それが、私たちがつくる家の本当の姿です。


暮らしの中で磨かれる「愛着」

10年目の床の色を見て、「この艶、いいね」と言える。
15年目の外壁を眺めて、「味が出てきたね」と笑える。
そんな会話が生まれる家を建てたい。

家を大切に手入れしながら暮らすことは、
同時に家族の関係を育てる時間でもあります。
小さな補修や掃除の積み重ねが、
いつの間にか“家との対話”になっていく。

それは、買って終わりの「モノ」ではなく、
共に歳を重ねる「パートナー」としての家のあり方です。


“手間をかけるほど、美しくなる家”を

私たちは、手間を惜しまない家づくりをしています。
それは、施工精度だけではなく、素材選びやメンテナンスの提案にも通じます。
自然素材の家は、手をかけるほど、深みを増していく。
「長く暮らすこと」自体が楽しみになる住まい。

高気密・高断熱で心地よく、自然素材でぬくもりがあり、
年月とともに表情を変える家——それがタテルナラの答えです。

“10年後がいちばん好き”と思える家を、奈良で。
それが、私たちの誇りであり、目指す家づくりの形です。


建てる前から性能値を約束。
「高性能」と「デザイン」の両輪を成す家づくり

気候変動が進む現代社会において、住宅の性能はますます重要になっています

冬の寒さも気になりますが、夏の暑さは地球沸騰時代の今日

家で亡くなる人も増えてきています

夏は熱中症、冬はヒートショックなど、性能の低い家は危険です

住まいは常に安全かつ快適・省エネでなければなりません

高性能な住宅は、熱中症やヒートショックなどのリスクを軽減し、家族の健康と安全を守ります


建てる前から性能値を約束します

私たちは、建築前から性能値を厳格に管理し

お客様に安心の住まいを提供します

断熱等級6(HEAT20のG2基準)の数値を約束

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全棟気密測定実施により、気密C値0.5以下、断熱UA値0.46以下の高性能をお約束します

これは断熱等級6(HEAT20のG2基準)にあたります。

基礎断熱ではなく、床暖熱を基本とし、気密シート、気密テープ、バリアBOX等、

その他色々なツールと丁寧な施工で、目標とする気密の数値を確保しています

TATERUNARAの高性能住宅 工事の一例

気密測定は、建物の気密性を評価するプロセスです。建物内外の気圧差を利用し、空気漏れる量を測定し数値化します。正確な気密性はエネルギー効率を向上させ、断熱効果を最適化します。また、結露やカビの発生を防ぎ、快適な居住環境を提供し耐久性と快適性を保ち、エネルギー費用を削減します。

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外部に抜けるダクト配管まわりはドームパッキンでしっかり気密をとり、さらに壁の気密シートに気密テープで止める

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コンセントはバリアBOXの中に入れ、BOXと気密シートをしっかりとめる。これで、コンセント自体は部屋内側になる


確かな技術力と専門知識のある社員

高性能な住宅を実現するためには、確かな技術力と専門知識が欠かせません

当社の社員は、経験豊富で専門的な訓練を受けたプロフェッショナルばかり

同じ断熱材を使用していても、施工制度によって効果が大きく変わります

職人達の、確かな技術力でお客様に最高の性能を提供します

高性能住宅はエネルギーの削減により、大きく光熱費を減らす事ができます。


耐震もお任せください

安全な住まいを実現するためには、耐震性も重要です

当社では、等級3、もしくは3相当の耐震性を確保し、お客様の安心・安全を守ります

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