石澤 眞知子 石澤 眞知子

「坪単価で選ぶと後悔する?」奈良で後悔しない家造の考え方

公開日:2025/11/11(火) 更新日:2025/11/11(火) 家づくりのこと

坪単価で選ぶと後悔する?

家づくりを考え始めたとき、多くの方が最初に聞くのが「坪単価いくらですか?」という言葉です。
電話でも、見学会でも、最初の一言がそれであることは少なくありません。
でも、もしあなたが「金額」だけで家を比べようとしているなら、
それは“本当に比べることができないもの”を比べてしまっているかもしれません。

 

「坪単価」は“わかりやすいようで、実はわかりにくい数字”

たとえば同じ“35坪の家”でも、
A社は「本体価格に外構費・照明・カーテンが含まれている」
B社は「標準仕様に断熱等級7・全館換気・無垢の床を含む」
ということがよくあります。
この時点で、すでに「坪単価」という数字は意味を持たなくなります。

つまり、坪単価とは「どこまで含むか」で大きく変わる“目安”に過ぎないのです。
にもかかわらず、その数字だけで“安い・高い”を判断してしまうと、
見た目ではわからない「性能」「品質」の違いに気づかないまま契約してしまうことがあります。

タテルナラでも過去に、
「他社より少し高いですね」と言われたお客様が、
後から「最初からここで建てればよかった」と話してくださったことがあります。
それは、見えない部分にこそ“価値”があるからです。

 

見えない部分にこそ「家の寿命」と「快適さ」が宿る

私たちが大切にしているのは、**高気密・高断熱という性能の“中身”**です。
断熱等級6・7を当たり前に、
C値(気密性能)を数値で測定し
計算だけでなく、現場で確かめる。

この工程は手間も時間もかかります。
でも、その手間こそが、住んだ後の快適さや健康、
そしてエネルギーコストの違いとなって表れます。

たとえば、冬の朝のリビング温度
同じ奈良でも、外が0℃を下回る日には、
断熱がしっかりしていない家は10℃以下、
タテルナラの家は20℃近くを保てることがあります。
エアコン1台で家中が温まる──。
これは数字には現れにくい“暮らしの質”です。

坪単価に含まれている「気密施工の精度」「断熱材の厚み」「窓の性能」などが、
実際の快適さや電気代を大きく左右します。
つまり、坪単価が少し高い家は、長い目で見れば安い家になることもあるのです。

 

同じ金額でも「中身」がまったく違う

たとえば、同じ3,000万円の家でも、
その中身は会社によってまったく異なります。

  • A社:デザインに力を入れ、見た目は華やかだが、断熱等級4・C値は測定なし

  • B社:標準で断熱等級7・高気密施工・自然素材

どちらも同じ金額ですが、10年後、20年後の住み心地はまるで違います。
夏の冷房効率、冬の暖房費、家族の健康、建物の耐久性…。
これらを考えると、最初の「安さ」よりも、
“どれだけ長く、心地よく住めるか”が本当のコストではないでしょうか。

タテルナラでは、見えない部分の品質を“数値で確認できる家づくり”をしています。
C値測定・断熱計算・気密シート施工・サッシ性能──
これらはすべて、将来の安心と快適のための「見えない資産」です。

 

「安い家」が高くつく理由

たとえば「坪単価70万円」と「坪単価100万円」。

単純に30万円×35坪=1050万円の差だと思うかもしれません。
でも、その差額で「断熱材」「窓」「気密」「換気」「施工精度」に差が出るとしたらどうでしょう。

初期費用が少し安くても、
冷暖房費やメンテナンス費で毎年10万円ずつ余分にかかれば、
10年後には同じ、むしろ高くつく可能性すらあります。

住宅は「買って終わり」ではなく「住み続ける」もの。
長期的に見れば、**性能が高い家ほど“経済的”**です。
さらに、快適で健康的に暮らせる時間を増やすことは、
お金には代えられない価値があります

 

“数字”では測れない価値を伝えたい

私たちはよく「性能は数値で証明する」とお話ししますが、
一方で「本当の価値は数字では測れない」とも感じています。

たとえば、冬の朝に起きた瞬間の“ヒヤッとしない空気”。
キッチンに立ったときの“足元の温もり”。
リビングから見える中庭の“やわらかな光”。

これらはすべて、設計力と性能の両立から生まれるものです。
図面や仕様書では伝わりにくい部分ですが、
日々の暮らしの中で「建ててよかった」と感じる瞬間です。

タテルナラでは、ただ“性能のいい家”を建てるのではなく、
“暮らしが整う家”を提案しています。
それは、目に見えない空気の流れや温度のやさしさまで設計するということ。

だからこそ、「坪単価いくらですか?」という質問に、
私たちはすぐに答えることができません。
なぜなら、その数字だけではあなたにとって本当に価値のある家を表せないからです。

 

「坪単価」ではなく「暮らし単価」で考える

家づくりは“金額を比べる”ことではなく、
“何に価値を感じるか”を考えることから始まります。

  • 暑さ・寒さのない快適な暮らし

  • 将来の光熱費やメンテナンスコスト

  • 家族の健康や時間の豊かさ

これらを含めて見たとき、
坪単価という単純な数字では測れない「本当の価値」が見えてきます。

タテルナラは、奈良の気候に合わせた高気密・高断熱・高性能住宅で、
「暮らしやすさ」と「経済性」を両立した家づくりをしています。
私たちが大切にしているのは、数字よりも、暮らしの実感です。

 

どうか、家づくりを始めるときには、
“坪単価”ではなく“暮らし単価”で考えてみてください。
きっと、あなたの価値観に合った“本当にいい家”が見つかるはずです。

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