石澤 眞知子 石澤 眞知子

今年の夏も40度?

公開日:2026/05/15(金) 更新日:2026/05/11(月) 家づくりのこと

今年の夏も40度?──“異常”が当たり前になる時代の家づくり

「昔の夏は、ここまで暑くなかった。」
最近、お客様との会話で本当によく出てくる言葉です。

奈良でもここ数年、35度超えは珍しくなくなりました。
そして今年も、「40度近くになるのでは?」という予測が各地で出ています。

実際、夏の暑さは年々“質”が変わっています。
単純に気温が高いだけでなく、

 
夜も気温が下がらない
 
湿度が異常に高い
 
エアコンを切れない
 
電気代が怖い

そんな夏になってきました。

これはもう、一時的な異常気象ではなく、
「日本の新しい夏」なのかもしれません。


緑豊かな中庭と大きな窓のある木の住まい

エアコンだけでは、もう追いつかない

昔の家づくりは、
「冬をどう暖かくするか」が中心でした。

もちろん今でも大切です。
ですが、最近はそれ以上に、

“夏をどう快適に過ごすか”

これが非常に重要になっています。

実は、夏の室内環境は家の性能で大きく変わります。

例えば、

 
断熱性能が低い
 
気密が悪い
 
窓性能が弱い
 
日射対策ができていない

こうした家は、外の熱がどんどん室内に侵入します。

するとエアコンは、
「冷やしても冷やしても効かない状態」になります。

特に二階。

夜になっても熱がこもり、
寝苦しさで何度も目が覚める。

最近は、小さなお子様や高齢のご家族の熱中症リスクもあり、
“夏の家の性能”は命にも関わる時代になってきました。


高気密・高断熱住宅は、夏にこそ違いが出る

高性能住宅というと、
「冬暖かい家」というイメージを持たれる方が多いです。

もちろんそれも正解です。

ですが実際に住まわれたお客様からは、

「夏の快適さに驚いた」

という声を本当によくいただきます。

なぜか。

それは、外の熱を家の中に入れにくいからです。

さらに気密性能が高いと、
エアコンで冷やした空気が逃げにくい。

つまり、

 
少ないエネルギーで
 
家全体を快適に保ちやすい

という状態になります。

タテルナラでは、一棟一棟気密測定を行い、
C値0.5以下を基準にしています。

この「隙間の少なさ」が、
実は夏の快適性にも大きく関係しています。


木に囲まれた室内から外の緑を眺める様子

本当に大切なのは“断熱”だけではない

ここで勘違いしてはいけないのが、

「断熱材を厚くしたら涼しくなる」

という単純な話ではないことです。

夏対策で重要なのは、

 
窓の性能
 
日射遮蔽
 
軒や庇
 
通風計画
 
エアコン計画
 
気密性能

これらを総合的に考えることです。

特に窓。

夏の熱の多くは窓から入ります。

つまり、
どれだけ高性能な断熱材を使っても、
窓対策が弱いと室内は暑くなります。

だから最近の家づくりは、

「窓をどう設計するか」

ここが非常に重要になっています。


“光熱費との戦い”が始まっている

さらにこれから怖いのは、
電気代です。

暑くなるほどエアコン使用時間は増えます。

ですが、電気代は年々上昇しています。

つまり今後は、

「暑さ」と「光熱費」

この両方と向き合わなければなりません。

だからこそ、

 
高気密高断熱
 
太陽光発電
 
蓄電池
 
日射設計

こうした考え方が、
単なる“こだわり”ではなくなってきています。

「快適に暮らすための必需品」

になりつつあるのです。


これからの家は、“避暑地”であるべき

昔は、家は「雨風をしのぐ場所」でした。

ですがこれからは、

 
猛暑
 
豪雨
 
寒波
 
災害級気温

から家族を守る場所へと変わっていきます。

だから私は、

これからの家は“避暑地”であるべき

だと思っています。

外が40度近くても、
家の中は静かで穏やか。

エアコンを少し動かすだけで快適。

そんな住まいが、
これからますます価値を持つ時代になると思います。


性能は、“見えない安心”

家づくりをしていると、
ついデザインや間取りに目が行きます。

もちろんそれも大切です。

ですが、本当に毎日の暮らしを支えるのは、
実は“見えない性能”です。

夏の夜にぐっすり眠れること。

朝起きても家がムワッとしていないこと。

子どもがリビングで快適に過ごせること。

電気代に怯えなくていいこと。

こうした小さな快適の積み重ねが、
暮らしの質を大きく変えていきます。

今年の夏も、きっと暑くなります。

だからこそ今、
「どんな家で暮らすか」が、
ますます重要になっているのかもしれません。

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