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【特集記事】後悔しない家づくり|知っておくべき断熱について#1

2024/11/15(金) 家づくりのこと

断熱性能の高い家で家族が快適に暮らす写真

家の断熱性能が低いと、住み始めてからどんな問題が起こるのか?

家を建てる際、多くの人が間取りやデザイン、耐震性能などに注目しますが、

断熱性能も住み心地や光熱費、さらには健康に直結する重要な要素です。

断熱性能が低いと、生活のさまざまな場面で不都合が生じ、快適な暮らしが難しくなります。

今回は、断熱性能が低いとどんな問題が発生するのか、

家づくりで失敗しないために知っておくべき断熱の基礎知識についてご紹介します。


1. 断熱、気密性能が低いと発生する問題

冬の寒さ・夏の暑さ

断熱性能が低い家では、外気の影響を強く受けてしまいます。

特に冬は寒さが室内に伝わりやすく、常にいる部屋を暖房でガンガン温めた所から、

ドアを開けて一歩踏み出すと、無暖房の廊下とはかなりの温度差が生まれています。

人は10℃の温度差が有ると、血管が縮み血圧が急激に上がります。

この温度差がヒートショックをうみ多くの人が無くなっています。

ヒートショックは、年間約19000人の人がなくなり、交通事故死の4倍にあたると言われています。

断熱性能の低い家は、冬場だけではありません。近年地球沸騰時代と言われている夏場も命の危険にさらされます。

真夏で外気温が40度近くになると家の中にいても熱中症で亡くなる方も増えています。

一番安心、安全な場所であるはずの「我が家」が危険な場所にならないように高断熱は必須です。

特に、新築を建てる時の予算取りは、断熱材や、サッシにかかる費用を優先にされることをお勧めします。

最後に、施工技術の確かな業者さんを選ぶのも大切だと思います。

光熱費の増加

断熱が不十分だと、エアコンや暖房器具の稼働時間が長くなり、結果的に電気代やガス代が増加しやすくなります。

気密、断熱性能の高い家では、暖房や冷房の効率が良く、室温をキープすることが出来ます。

例えば冬場にエアコンの温度設定を22度にすると室温が22度になったらエアコンはセンサーが働き止まっています。

この事でも光熱費が抑えられる傾向にありますが、断熱が弱い家では、

室温をキープすることが出来ずエアコンは稼働し続けるので、

冷暖房に頼る時間が増え、家計に負担がかかります。

住み始めてから長期間にわたる光熱費の差は大きなものになるでしょう。

結露の発生

断熱性能が低い家では、冬場に結露が発生しやすくなります。

壁の断熱が弱いため、外部から侵入する冷たい空気と内部の暖かい空気がぶつかり、結露を起こします。

とくに、壁内結露は断熱材を濡らすだけではなく、断熱性能も大きく低下させると共に、カビやダニの発生する原因になります。

特に窓や壁の内側で結露が発生すると、湿気がたまりやすく、カビやダニが発生する原因となります。

サッシは熱伝導率が高いアルミサッシはさけ、樹脂サッシの使用をお勧めします。

ガラスは、ペアガラスが主流ですが、これから家を建てられる方にはトリプルガラスをお勧めします。

今から何十年も建ち続ける家として、樹脂サッシのトリプルガラスをお勧めします。

コストは少し高いですが、人の健康寿命と家の健康寿命を確実に伸ばします。

健康への悪影響

結露によって発生したカビやダニは、喘息やアレルギーを引き起こす可能性があります。

特に子どもや高齢者、またアレルギーを持つ家族がいる場合、健康に影響が及ぶ可能性が高まります。

また、冬場の冷え込みによっては、ヒートショックのリスクも増大します。

断熱、気密性能が高い家では室内の温度が安定しやすく、家族の健康を守るための大切な役割を果たします。

 


第2回へ続く

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